『エディット・ピアフ~愛の讃歌~』(原題:La Môme)
エディット・ピアフについては、「愛の讃歌」「バラ色の人生」を唄った世界的な歌手くらい程度の知識でした。
この映画を観て、その劇的で壮絶な人生に驚かされました。
どんなに打ちのめされても歌い続けた彼女。彼女にとっての歌は愛であり人生そのもの。そして、祈りであり、救いであったのだと思う。
だからピアフの歌って人の魂を揺さぶるんですね。
最初の印象、この顔つきです。おどおどして、怯えたようなギョロっとした目。しかも姿勢悪いんですよ。
それが、唄いだすと変わるんですね。
主演のマリオン・コティヤールさん、見事に演じきっておりました。
特に晩年のピアフは鬼気迫るものがありました。
ピアフとモモーヌ。数少ない青春シーンですね。
二人が生き生きしてとても好きです。
正直、ピアフ自身に共感も覚えなかったし、シンクロもしなかったです。
でも、泣きました。気がつくと勝手に涙してるんです。
感情が高ぶって泣くのとは違います。なんなんでしょうね。
もしかしたら、自分の意思が届かないDNA的な部分なのかもしれません。
勝手ながら私、“人生±0”だと思っております。
人生を収支決算したらプラス・マイナス・ゼロ。良い事と悪い事は同じくらい起こる。良い事が大きければ、悪い事もそれに見合うくらいの大きさ。まるで振り子の振幅のようなもの。
だから、「水に流して」の歌詞はドキリとしました。
確かに、悲惨な人生だったけど、愛に生きたピアフは仕合せだったと思うのです。
人を愛するって、自分も含めて愛せるって事なんだと思うんです。それって簡単なようで難しい。
一生懸命愛して生きたから“悔いはない”って言い切れるんだろうな。それってちょっと羨ましい。
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