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2007年10月21日 (日)

世界一受けたい授業 ~サンシャイン 2057~

映画の科学監修であるブライアン・コックス博士(以下BC博士)の音声解説のごくごく一部をピックアップしてみました。
本当に授業受けている気分になるんですよ。

◆映画の基本コンセプトについて◆
50年後に太陽が死ぬという設定ですが、実際には50億年は生き続けるそうです。それでは映画が始まりませんね。ならば、その要因探しと裏づけを行えばいいわけです。
宇宙にはQボールという暗黒物質が存在していて、その物質が太陽に漂着すれば、太陽の活動が急激に失われる可能性はあるそうです。
映画は核爆弾で核融合を起こし、再び太陽を活性させるというコンセプトなワケですね。

◆見逃したシーン◆
その1:イカロスⅠ号へのアプローチCGシーン
フツウはスリングショット航法(乱暴に言っちゃうと宇宙空間を横切る運航方法)をとるそうです。しかし、スクリーン上は水星の周回軌道をとるコースになっているらしいです。←わかんないよね、一般人。
周回軌道取れば省エネになるんでしょうが、(その分迂回するので)時間がかかるので、この場合のイカロスⅡ号は一刻を争うわけだからスリングショットを行うはずなんですね。
その2:船外は-273℃
コラソンの台詞。絶対温度とされています。
マクロ的なイミですが、実際には宇宙の放射熱で3℃高いので、-270℃と言わなければいけないらしい。←気づかないって、一般人。
BC博士曰く「キャパなら間違えなかったはず」とのこと(笑)
Sunshine_dissertation_1

◆映画の演出で曲げたシーン◆
その1:通信のデッドゾーン
太陽の妨害で地球への通信が不可能になりましたが、実はその後にチャンスはあったのです。それは水星から通信です。現に今でも可能だそう。
しかし、ここではクルーの緊張感を出したかったので、事実を曲げたそうです。
その2:スーツなしで人はどのくらい宇宙空間で生きられるか
だいたい30秒は生きられるとのこと。死因は酸素不足で寒さや気圧は関係ないそうです。
ハーヴェイ、一気にカチンコチンになっちゃいましたね。ただ凍るのを待っていると時間かかるので、映画の演出として了承したのですね。

◆科学者のポリシー◆
その1:“わからない事はわからない”と言う
キャパ君がイカロスⅠ号へリスク犯しても寄るかジャッジ委ねられたシーン。ペイロード・シュミレーションで思うような結果が出ず、キャプテンに賭けだと言います。
物理学者は想像でモノを言ってはいけないんです。何よりデータが先。これって、自分に自信があってこその台詞ですね。
その2:人間がコンピュータのバックアップ
BC博士の音声解説で私が一番共感したところです。
イカロスⅡ号を自動操縦から手動に切り変えるシーンがよく出てきます。
所詮、コンピュータも人間が作ったモノだから完全ではないし、人間の思考回路まねてもどこまで近づけるか限界あります。特にこれは宇宙規模のミッションです。
だから、何か不具合あった場合は、人間系(マニュアル)で回避するんですね。
そう、コンピュータ過信してはいけないんですよ~(笑)

Sunshine47_1
とりあえず、今回ここまで。
BC博士は1968年イギリス生まれ。
スイス・ジュネーブのセルン研究所で世界的プロジェクトに携わる物理学の権威です。
「科学に自分の一生を捧げるのは、宇宙が美しい、惹きつけられるから」と言っておられます。いいですね。
この若き天才物理学者がキャパ君のモデルとされているので、てっきり英国国籍かと思ってたんですよ。にゃんでアメリカやねん。
Sunshinepromo03_1
最後に念のためのお断りです。
この記事の内容は、ザッパな意訳(ってか、基本的な事さっぱりなので無理!)なので、ご興味ございましたら、是非DVDご覧になってくださいませ~m(__)m
次回あるのかは…不明と思われます。イラストより時間かかるし、頭使うんです、これでも(^_^;)
そして、この記事に最後までお付き合い下さった方々、ありがとうございました。

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コメント

こんにちわ★
記事 すごい力作です!
このBC博士のコメンタリーって、ほんとによくわからなくても面白かったですね!
なにより私は これ聞いてスッとしたんですよね。
というのは、この映画を酷評してた人の中に ウソっぽいとか科学的におかしいとかいう意見も結構あったので、ほらねほらねーっ! そんなことないでしょー! って。 BC博士だって映画の中のキリアンみたいに若いし!

そうそう、最新のFLIXに 久しぶりにキリアン大きく出てました♪
“共演者キラーの(シエナ)ミラー、愛妻家マーフィーに手を出さないか少し心配” なんぞという記述にはコケました(爆)
ベン・バーンズ君もちょこっと出てたり、イギリス俳優特集でなかなかおいしい号でしたよ~。

投稿: hagi | 2007年10月25日 (木) 18時29分

>hagi様

この拙き記事を読んでいただきまして、誠にありがとうございます。
人に文章で伝えるって難しいです。しかもその内容が科学&物理なんですもの。高校時代の理数系のテスト、惨憺たるものでした(>_<)
この映画はその道のプロ中のプロによって科学監修されたものなんです!と皆に言いたいですね。
BC博士の科学以外の感想っぽいコメント、フツウの人と同じ感覚なんだな~って親しみを覚えましたです。

FLIXさん、これまでもキリアン君の掲載度高いし、好意的なんです。(←と勝手に思っています^^;)
シエナさんと共演続いているけど…あの素っ裸だから(笑)
そしてベン・バーンズ君の“スター・ダストは彼が見所№1”的な記事に(爆)(←私とレベル同じじゃん!)
あとジョナサン(リース・マイヤーズ)君、ジェイクたんも載っていたので、言う事なしでした。

投稿: 潮風 | 2007年10月25日 (木) 23時38分

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