« Caseyクン『You Have the Right to Remain Violent』情報 | トップページ | 『そして、私たちは愛に帰る』(原題:Auf der anderen Seite) ※ネタばれなし »

2009年1月10日 (土)

『英国王 給仕人に乾杯!』(原題:Obsluhoval jsem anglického krále) ※ネタばれなし

映画のストーリー解説は公式サイトでどうぞ。(日本語TRのが有難いし…)
http://www.bowjapan.com/iservedtheking/



新年始めに選んだ作品ですが、当たりでした。
激動のチェコ20世紀現代史を織り交ぜながら、給仕人ヤンが辿った人生を振り返ります。

人生はドンデン返し…
ヤンは時勢に流され、資本階級と労働階級の境目で浮き沈みを繰り返します。
しかしいくら成功しようと本質は変わらないのです。
軽妙な語り口調と軽快なクラシカルな音楽のウラに深いメッセージが込められています。
人間の厭らしいところを突いているんですが、弱者に対する温かさを感じます。
理不尽な権力に対する反骨精神を感じます。だから“英国王 給仕人”に乾杯なんですね。

給仕パフォーマンスはミュージカルのようで楽しいです。
観ていて背筋がピンと延びる気分になります。

|

« Caseyクン『You Have the Right to Remain Violent』情報 | トップページ | 『そして、私たちは愛に帰る』(原題:Auf der anderen Seite) ※ネタばれなし »

ネタばれ映画鑑賞」カテゴリの記事

コメント

こんにちは。寒いですね。

この映画は、まだ、先ですけど、うちの近くのミニシアターで、上映が決まっています。
元々は、大きな映画館でしたので、こういう作品は、皆無でした。
韓国ゲイ映画も、月末から、始まりますし、本当に、ありがたいです。

チェコは、特別な思いのある国です。
まあ、スポーツ系で、アイホ、サッカー、テニスなどですが、好きな国となると、文系の血が騒ぐのか、その国の歴史なども、徹底的に、勉強したくなり、小国ゆえに、隣国からの支配され、激動の歴史の中で、チェコの人々は、生きてきました。
今年は、共産時代に、終わりを告げたビロード革命から10年。
そういう年に、こういう映画を見えるのは、良いことかも知れません。ありきたりなアメリカ映画より、私は、どちらかと言うと、細々と上映される作品が好きです。

投稿: mikolady | 2009年1月10日 (土) 17時05分

>mikolady様

こんにちは。このところ寒い日が続きますね。
朝の空気が冷たいんですね。

この映画、ウイットの中に笑いと愛が溢れた作品です。映像も壮麗かつ官能的。
私はアルフォンス・ミュシャの方からチェコ現代史をちくっとかじりました。
こういった作品ハリウッドじゃ作れないですね。
培ってきた歴史が違いすぎますしね。

投稿: 潮風 | 2009年1月11日 (日) 08時05分

うわあああ・・・いいなあ。この映画もきっと観られなさそう(涙)

地元でこういうのを自主上映していただいていたサークルが去年解散してしまって・・・

「侍従(執事)」もそうなんですが給仕人や料理番も旧い職業で、すごい(いい意味の)プライドを持って仕事されている、という感じを持っています。

チェコはわたしもミュシャ入りですが・・・後年の油彩を華麗なリトグラフ同様愛しております。・・・位置的にも民族的にも難しい問題を多く抱えたお国ですね

投稿: 水谷 瑠璃子 | 2009年1月11日 (日) 08時49分

>水谷 瑠璃子様

映画の“給仕人”たちも自分の仕事にある種のプライドを持って描かれています。
給仕はプロの身のこなし方です。気持ち良いです。

ミュシャの絵が時代の流れで変わっていく様は、これが歴史というものか…と感慨深かったです。
他国で成功したからこそアイデンティティーはより強くなったんだとも思いました。
『スラブ叙事詩』はミュシャの想いがストレートに伝わってきます。

投稿: 潮風 | 2009年1月11日 (日) 11時18分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/397343/26807055

この記事へのトラックバック一覧です: 『英国王 給仕人に乾杯!』(原題:Obsluhoval jsem anglického krále) ※ネタばれなし:

« Caseyクン『You Have the Right to Remain Violent』情報 | トップページ | 『そして、私たちは愛に帰る』(原題:Auf der anderen Seite) ※ネタばれなし »