私の本棚

2008年3月 2日 (日)

『君のためなら千回でも』(原題:The Kite Runner)#2

『君のためなら千回でも』の原作『カイト・ランナー』(※現在は改題タイトル『君のためなら千回でも』で出版されています)を読み終わって再感動しております。なので、もう一回記事にします。
今回は核心触れまくりのネタバレとなります。
寄ってネタバレNGの方はこの先はご覧にならない方がよろしいかと存じます。
という事でよろしくお願いいたします。

映画は原作に忠実でした。
但し、映画という限られた時間内で原作エピがカットされていたのはいうまでもありません。そのための辻褄合わせか?設定がいくつか変えられていました。
それは仕方ない(というより当たり前)で、その点については400ページ以上の原作を上手く2時間に納めたと思います。
なので、原作を読んだ後、新めて映画のワンシーンや何気ない会話のやり取りにはもっと深い部分があったんだと気がつきました。
登場人物についても同様で、ひとりひとりのエピと言動が結びつきました。(アセフの思考回路もわかりました。)

原作の描写には感情のツボおされまくりでした。特にソーラブ君!
映画にはないんですが、原作にはアメリカに渡る前にすったもんだがあって-あの寺院の会話「僕は汚れているから」から後のエピ-これが痛々しいくらい切ないんです。
「疲れたんだ」なんて、あんな子供がああ~~~crying
アミール・ジャン、またやっちまったなー!って感じ。
Kite_runner

Kiterunner映画でなんと言っても衝撃を受けたのが、ハッサンの○○シーンです。
問題のシーンについて、ハッサン役のアフマド・ハーン・マフムードザダ君(フルネーム長っつ)のAP通信インタビューによれば、本人も家族も大反対で渋々だったそうです。(学校でいじめられるんじゃないか等等家族は心配したとのこと。)
というワケで原作より大幅カットし、しかもパンツはいて撮影したそうだ。
←映画の時より大きゅうなっとる!

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2008年2月 3日 (日)

イアン・マキューアン『贖罪』読了

4月公開映画『つぐない』の原作です。予習をかねて読んでみました。
物語は読み始めと終わりで全く異なる印象を受ける複雑な構造をしています。
この映像化、果たしてどんな仕上がりなのか気になりますが、先日行われた第65回ゴールデン・グローブの作品賞(ドラマ)に輝いたとあればそんな心配は無用なのかもしれません。
気がつくと、登場人物を映画キャストに脳内変換しておりました。
そうそう、ちょうどこんな↓イメージなのです。
Atonement
しかし、あのラストは切なすぎます。一気に感情が溢れ思わず泣いてしまいました。

この記事を含んで、本日6つアップしました。内容の出来や良し悪しはさておき、自己新記録です。
雪のおかげで外出せず家で集中する時間があったからなのですが、明日は凍結している(だろう)通勤路を歩くかと思うと気が重いです。
しかも新しい職場なんで遅刻できない…(^_^;)

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2007年8月18日 (土)

『晋作 蒼き烈日』

「動けば雷電の如く、発すれば風雨の如し」伊藤博文にこう言わしめた幕末の風雲児・高杉晋作の生涯を描いた、秋山香乃先生の歴史巨編です。

幕末という大きな時代の流れの中、晋作は悩み、苦しみ、挫折を繰り返します。単なる英雄でない人間性に惹きつけられます。
史実のエピの取り込み方も“なるほど”と納得してしまいます。
よく言われる突飛で奇矯に見える行動にも、晋作なりの論理があってのことなのです。上手いなあ。
妻・雅子にスポットをあてた点も目新しかったと思います。
目新しいと言えば、河上弥市も結構出てました。今までどんだけスルーされたか。嬉しかったなあ。
秋山香乃先生、素敵な作品をありがとうございました。

やっぱ、泣いちゃったんだなあ。
幕末長州って切ないんです。

Shinsaku_aoki_retubi
一応、作品のイメージで描いてみました。
馬上のは新聞連載時のイラスト、参考にしてます。元の、スゴイ絵柄なんですわ。弥市にいたっては、どうしちゃったの、って位(笑)

【つぶやき】
ああ、高杉、捨てられないっつ…。(一度は縁切ろうと思ったのです。)
ちょっと広げすぎた感もあるので、続けるにしても見直しのタイミングだと思ってます。

【おまけ】
2005年に描いた高杉と市ィ(山田顕義)です。ちょっと雑ですが(^^ゞ
Photo

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2007年5月21日 (月)

『茶々と家康』

秋山香乃先生の於茶々3部作のラストです。
『茶々と信長』、『茶々と秀吉』、そして、この『茶々と家康』なのです。

於茶々といえば、秀吉の側室・淀殿。豊臣家を滅亡させた張本人。周りが見えず(周りを見ず)、権力をふりかざす愚かな女。
しかし、それは、あくまで、勝ち組・徳川の世で語り継がれたイメージなのです。
それが証拠に、於茶々の死後、侍女たちは、彼女の冥福を祈り続けたとあります。本当に語られたような愚女であれば、徳川家の厳しい目の中、そんな事はしなかったでしょう。
この於茶々3部作は、今までになかった彼女の実像が見えてきます。
戦国という時代に翻弄されながらも、懸命に生きる一人の女性の姿が見事に描き出されています。

ラスト、泣いてしまいました。
それが、“泣かされた”のではなく、物語が進むにつれ“切なさ”がどんどん溜まって、“自然と涙があふれちゃった”って感じです。
一生懸命生きる…だからよく死ねるんだなあ。

Yododono

於茶々のイメージです。
於茶々3部作、是非、ドラマ化して欲しいです。
キャスト、於茶々に○川さんとかどうでしょう?石田三成にはSさん(←山南さん演じました)希望ですっつ。

以下、私信です。
Aちゃん、もちっとしたら必ず電話するけん、待っちょってね。
ね~ちゃん

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